study 足場雑学

Architecture does not begin
_in an empty place.
There is a time before form
_where the future’s
_heartbeat already
_quietly lives.

建物をつくるとき、
なぜ「足場」が
必要なの?

建物を建てるとき、修理するとき、塗り替えるとき。
高いところで人が安全に作業するために組み立てる「作業台」が足場です。
完成したら解体されるから、街を歩いていても「あ、あれが足場か」と気づく瞬間は工事中だけ。
建物が完成すると足場は姿を消します。
でも、足場がなければその建物は存在しなかった。
それくらい大事な存在です。
足場の役割は大きく3つあります。

  • 作業する場所をつくる

    職人さんが高いところで安全に立って、
    歩いて、作業できる床をつくる

  • 人を守る

    手すりやハーネスをかける場所が
    あることで、転落事故を防ぐ

  • 周囲を守る

    メッシュシートで覆うことで、
    塗料や資材の飛散を防ぎ、
    近隣の人や通行人を守る

豆知識

  • 足場は紀元前からあった

    古代エジプトのピラミッド建設でも、木を組んだ足場のようなものが使われていた記録があります。
    日本では城の建設にも丸太の足場が活躍していました。

  • スカイツリーにも足場があった

    高さ634mの東京スカイツリー。あの建設でも、作業員が安全に働くために足場が組まれていました。
    高すぎて足場だけで一つのプロジェクトになるレベルです。

実は何種類もある!
足場の世界

足場とひと口に言っても、実はいくつもの種類があります。
建物の大きさや形、現場の状況に合わせて使い分けます。

A future yet unseen
_ breathing

  • くさび緊結式足場(ビケ足場)

    01

    くさび緊結式足場(ビケ足場)

    金属のパーツをハンマーで「カンカン」と打ち込んでつなげるタイプ。
    住宅やマンションの工事でよく見かける、日本で一番使われている足場です。
    組み立て・解体が早いのが特徴。ケイエスエンタープライズでもこの工法が主力です。

  • 枠足場

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    枠足場

    門型の鉄のフレームを積み上げていくタイプ。
    ビルなど大きな建物の工事で活躍します。
    安定感が抜群で、高い建物に強いのが特徴です。

  • 単管足場

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    単管足場

    鉄パイプとクランプ(金属の留め具)だけで組む、一番シンプルな足場。
    狭い場所や変わった形の建物に対応できる自由度の高さが魅力。
    職人の腕が問われる足場です。

  • 吊り足場

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    吊り足場

    上から吊り下げるタイプの足場。
    橋の裏側の工事や、地面から足場を組めない場所で使われます。
    下を見たらかなりの高さで、高所が苦手な人にはなかなかハードな現場です。

  • 移動式足場(ローリングタワー)

    05

    移動式足場(ローリングタワー)

    車輪がついた足場。
    天井の電球交換や室内の塗装など、短時間で場所を動かしたい作業に便利。
    学校の体育館の照明交換でも使われています。

豆知識

  • 「ビケ」って何?

    「ビケ足場」のビケは、最初にこの方式を開発した会社の商品名。
    正式名称は「くさび緊結式足場」ですが、あまりに広まりすぎて業界ではビケ足場で通じます。
    「ウォークマン」や「バンドエイド」と同じ現象です。

パズルみたいで、
パズルより命がけ

足場を組むには正しい順番があります。
一つひとつの工程を丁寧に積み上げていく、まさに「組み立て」の仕事です。

  • 01

    地面を整える

    01

    地面を整える

    _Type of scaffolding

    足場を建てる地盤が安定しているか確認。
    ジャッキベースという金具で水平を出します。
    建物でいう「基礎」にあたる部分です。

  • 02

    1段目を組む

    02

    1段目を組む

    _Type of scaffolding

    ここが全体の基準になるので、ミリ単位で正確に。
    ここがズレると上にいくほど大きなズレになります。

  • 03

    上へ積み上げる

    03

    上へ積み上げる

    _Type of scaffolding

    1段ごとに手すりを入れて、足場が倒れないように補強しながら上へ。

  • 04

    足場板を敷く

    04

    足場板を敷く

    _Type of scaffolding

    作業員が歩く床になる板を設置。隙間なく、グラつきなく。
    この板の上で職人さんが作業します。

  • 05

    メッシュシートで覆う

    05

    メッシュシートで覆う

    _Type of scaffolding

    塗料や資材が飛び散らないように、また風の影響を減らすためにシートで全体を覆います。

  • 06

    最終チェック

    06

    最終チェック

    _Type of scaffolding

    手すりの連結、手すりの高さ、床板の固定を一つずつ確認。
    人の命を預かる仕事だから、ここは絶対に手を抜きません。

豆知識

  • 足場職人は「鳶(とび)」と呼ばれる

    高い場所をひらりと動く姿が鳥の「鳶」に似ていることから、足場職人は古くから「鳶職(とびしょく)」と呼ばれてきました。
    江戸時代は火消しも兼ねていて、町のヒーローでした。

  • 足場は「仮設」なのに超精密

    完成したら壊す「仮設物」なのに、1mm単位の精度が求められます。
    建物本体の工事精度は、足場の精度で決まるといっても過言ではありません。

足場の「パーツ」を
知ろう

足場はたくさんの部材でできています。
それぞれに名前があり、それぞれに役割があります。

足場の各部材の位置を番号で示した図
  • 01

    支柱(しちゅう)

    足場の縦の柱。
    建物でいう「骨」にあたる部分。

  • 02

    踏板(ふみいた)

    作業員が歩く床板。幅は約25~40cm。
    この上で職人さんが作業する。

  • 03

    手すり

    転落防止のために腰の高さと膝の高さに設置する横のパイプ。

  • 04

    筋交い(すじかい)

    斜めに入れる補強材。
    足場が横に倒れるのを防ぐ、地味だけど最も大事なパーツの一つ。

  • 05

    ジャッキベース

    足場の一番下、地面に設置する金具。
    ネジを回して高さを調整し、足場全体の水平を取る。

  • 06

    クランプ

    パイプ同士を締め付けて固定する金具。
    直交クランプと自在クランプの2種類がある。

  • 07

    壁つなぎ

    足場と建物をつなぐ金具。
    強風で足場が倒れないようにする命綱のような存在。

  • 08

    メッシュシート

    足場の外側を覆うシート。
    資材の落下防止と風の軽減が目的。

豆知識

  • 足場の部材だけで何百キロ?

    住宅1棟分の足場で使う部材の総重量は、おおよそ2~3トン。
    これを職人が手で運んで、手で組み上げます。

  • 色がついている理由

    足場の部材にはメーカーごとに色が違います。
    ブルー、オレンジ、グレーなど。
    同じ現場で違うメーカーの部材が混ざらないように色分けされています。

数字で知る、
足場のスゴさ

足場の世界には、知ると驚く数字がたくさんあります。

  • 半日~1日

    熟練職人が住宅1棟の
    足場を組むスピード

  • 約200kg

    作業床1枚あたりの耐荷重

  • 2m

    地上2m以上の作業には
    足場の設置が法律で義務づけ

  • 85cm以上

    手すりの高さの基準
    中さんは35~50cmの位置に

  • 風速10m/s

    10分間の平均風速がこれを超えると組立・解体は中止

  • 数十現場

    足場の部材は何度も再利用される
    1本の支柱が渡り歩く現場の数

豆知識

  • 足場はサステナブル

    足場の部材は基本的にすべて再利用されます。
    使い捨てではなく、何度も現場を渡り歩く。
    壊してもゴミにならない、実はとてもエコな仕事です。

Breathing life_
the unseen_
future

Where
_the unseen
_future
_breathes

A future_
yet_
unseen_
breathing

Breathing life
_into
_the unseen
_future

heartbeat of the future Img

この中でまだ見ぬ未来が
鼓動している。